日本語 / ENGLISH
鎌倉

「Hello 鎌倉」その1. 縁を結ぶ慈悲の鎖大師―鎌倉 青蓮寺(鎌倉ガイド協会 × BAM鎌倉)

【こちらのブログは英国アンティーク博物館と鎌倉ガイド協会がコラボして作成します。】

 
鎌倉ガイド協会は源頼朝が鎌倉の地に幕府を開いてからの歴史を基に、多くの寺社や史跡を多くの方々にご案内しております。三方を山に囲まれ、一方を海に開いた古都鎌倉。歴史散歩、寺社めぐり、ハイキング、季節の花観賞、マリンスポーツ、旬の鎌倉野菜やシラス等地元食材を使ったグルメ。四季を通じて多くの方々に愛される鎌倉ですが、鎌倉をよりお楽しみいただけるよう、「Hello 鎌倉」その1 として鎌倉ガイド協会が今月ご紹介するのは、鎌倉市手広の静かな山あいに佇む「飯盛山 青蓮寺」です。

青蓮寺の歴史

開山は弘法大師空海(お大師様)と伝えられます。平安時代の819年頃、お大師様が東国巡歴の折にこの地で真言密教の修法を行ったことが始まりとされます。その折、修法を助けた天女(江の島の弁天様)が一粒の仏舎利(釈迦の骨)を奉じて姿を消しましたが、翌朝お大師様が目を覚ますと池に青色の美しい蓮華が咲きほこっていたと言われ、これが寺名の由来となりました。

江戸時代には関東の真言宗檀林(学問所)三十四院の一つに数えられ、1591年(天正19年)には徳川家康から寺領二十五石の朱印を受けた格式ある寺院です。

ご本尊は国の重要文化財「鎖大師」

本尊はお大師様自作と伝わる等身大像「鎖大師」です。関節が鎖でつながれた珍しいお姿は、救いを求める人々と不動のご縁を結ぶ慈悲を象徴しています。この像はお大師様が諸国行脚の旅に出る際、嵯峨天皇との別れを惜しんで天皇に献上したと伝わります。その後幾多の歴史を経て、明治時代初期に縁あって青蓮寺にお祀りされることとなり、現在も特定の日にのみご開帳されます。

ご開帳は、元旦の護摩祈願、初大師(1月21日)、正御影供大祭(しょうみえくたいさい、お大師様が高野山奥の院にご入定された旧暦3月21日にちなみます、4月第三土曜)、施餓鬼法会(8月16日)、納め弘法(12月21日)、除夜の鐘(12月31日)の年6回。いずれも多くの参拝者で賑わいます。

詳細情報 アクセス

アクセスは大船駅・藤沢駅からバスで「鎖大師」バス停下車すぐ。詳細は公式サイトをご覧ください。   

鎖大師公式ホームページ http://kusaridaishi.jp/


鎌倉ガイド協会は、月3コースの企画ガイド「史跡めぐり」をはじめとし、休日散歩、個別、学校、旅行社、英語ガイド等の企画をつくり、お客様に日本遺産のまち鎌倉と歴史的に関係の深い神奈川県内の史跡をご案内しております。

この秋10月には、「青蓮寺拝観と鎌倉山トレッキング」の半日コースを実施します。ご参加をお待ちしております。


鎌倉ガイド協会公式ホームページ: https://www.kcn-net.org/guide/

*ブログで使用しました画像については、青蓮寺様の掲載許可をいただいています。