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シャーロック・ホームズの部屋へようこそ
シャーロック・ホームズとは?

シャーロック・ホームズとは?

シャーロック・ホームズは、アーサー・コナン・ドイルが生み出した世界で最も有名な名探偵です。1887年の『緋色の研究』に初登場以来、冷静な観察眼と鋭い推理力で数々の難事件を解決しました。ロンドンのベイカー街221Bを拠点に、相棒ワトスン博士と共に活躍する姿は、後世の推理小説に大きな影響を残しました。BAM鎌倉では、パイプやヴァイオリン、化学実験など本物のヴィクトリア時代のアンティークを用いて、ホームズの部屋を再現しました。100年以上経ち、今なお世界中で愛され続ける名探偵の物語をお楽しみください。

アーサー・コナン・ドイル

アーサー・コナン・ドイル

Arthur Conan Doyle

アーサー・コナン・ドイル(1859–1930)は英国の作家であり医師。1887年に『緋色の研究』で名探偵シャーロック・ホームズを誕生させ、世界的名声を得ました。推理小説の先駆者としてだけでなく、歴史小説や冒険譚、社会評論まで幅広く執筆。生涯を通じて探究心に満ちた人物であり、その想像力は今なお人々を魅了し続けています。

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リビングルーム
LIVING ROOM & STUDY

LIVING ROOM & STUDY

ロンドン・ベイカー街221Bのリビングは、ホームズの推理の舞台です。暖炉を中心に、アームチェアやオイルランプ、ペルシャ絨毯や厚手のカーテンが重厚な雰囲気を漂わせます。本棚には医学書や新聞のスクラップブックが収められ、ヴァイオリンやパイプ、ガソジンと呼ばれるソーダ水製造機など、ホームズの個性を映す品々が随所に配置されています。化学実験器具が置かれた机には、羽根ペンや依頼人から届いた書簡が積み重なり、訪れる者に物語世界へ足を踏み入れたかのような没入感を与えます。

ベッドルーム
BED ROOM

- BED ROOM -

シャーロック・ホームズのベッドルームは、ヴィクトリア時代のベッドとシンプルな寝具が置かれ、彼の質素な生活ぶりを物語ります。壁際には衣服や帽子、外出用のコートが掛けられ、ベッドサイドにはランプや書物が置かれ、夜間でも調査や読書を行える工夫が施されています。タバコを入れたペルシャスリッパや薬瓶が点在する様子は、探偵としての生活と私生活が交錯する姿を映し出しています。決して華美ではないが、居間と同じく“仕事場”と一体となった空間であり、推理に没頭する彼の日常が凝縮された部屋といえるでしょう。

初版本
初版本

- First Edition -

シャーロック・ホームズ物語の初版本は、19世紀末の出版文化を今に伝える貴重な存在です。ストランド・マガジン連載を経て刊行された単行本は、『四つの署名』『冒険』『回想』『バスカヴィル家の犬』など、ヴィクトリア時代から出版された装丁美をまとい、当時の読者を魅了しました。現在では希少価値が極めて高く、文学史的意義はもちろん、コレクターズアイテムとしても世界的に評価されています。展示される初版本は、単なる書籍以上に探偵小説の誕生と普及を物語る歴史的証人です。

英国アンティーク博物館BAM鎌倉 館長 土橋 正臣
館長 土橋 正臣
Director: Masaomi Dobashi

英国アンティーク博物館BAM鎌倉、館長の土橋です。当館では、シャーロック・ホームズが暮らしたベイカー街221Bの部屋をヴィクトリア時代のアンティークを用いて再現し、居間・書斎・寝室に至るまで、物語の世界を体感いただけます。暖炉の前に置かれたアームチェアや化学実験器具、ヴァイオリンやペルシャ絨毯など、作品に登場する数々の小物が当時の雰囲気を創ります。ぜひ館内を歩きながら、ホームズとワトスンが難事件に挑んだ空気を感じ取ってください。鎌倉で英国文学とアンティークの魅力に触れる特別な時間を味わって頂けましたら幸いです。

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