
「Hello 鎌倉」その8.鎌倉最古の寺・杉本寺(鎌倉ガイド協会 × BAM 鎌倉)
【こちらのブログは英国アンティーク博物館と鎌倉ガイド協会がコラボして作成します。】
鎌倉ガイド協会は源頼朝が鎌倉の地に幕府を開いてからの歴史を基に、寺社や史跡の数々を多くの方々にご案内しております。三方を山に囲まれ、一方を海に開いた古都鎌倉。歴史散歩、寺社めぐり、ハイキング、季節の花観賞、マリンスポーツ、旬の鎌倉野菜やシラス等地元食材を使ったグルメ。四季を通じて多くの方々に愛される鎌倉ですが、鎌倉をよりお楽しみいただけるよう、「Hello 鎌倉」その8として鎌倉ガイド協会が今月ご紹介するのは、鎌倉最古の寺・奈良時代創建の杉本寺です。
杉本寺へは鎌倉駅東口から路線バス(4 番乗り場)で10分弱、杉本観音バス停で下車します。鎌倉駅から若宮大路、鶴岡八幡宮、源頼朝の墓や荏柄天神をお参りしながらゆっくり歩いて行くのもお勧めです。バス停より数メートル先に歩くと「十一面杉本観音」と書かれた幟旗が目に飛び込んできます。

杉本寺について書いてある看板がありますので、ここで杉本寺の縁起について学びましょう。
大蔵山 杉本寺は、天平七年(735 年)に開山されたと伝わる鎌倉最古の寺院です。坂東三十三観音霊場の第一番札所としても知られています。行基菩薩(ぎょうきぼさつ)が東国を行脚した際、この地で十一面観音像を自ら刻んで安置したのが始まりとされます。のちに聖武天皇の勅願により、光明皇后の寄進を受けてお堂が建立されました。
それでは石段を上ります。
拝観料を払い石段を上がって行くと重厚な茅葺屋根の風合いが特徴の仁王門があります。


門の左右には迫力ある仁王像(阿形・吽形)が安置されています。伝承では鎌倉時代の名仏師・運慶の作とも云われています。

仁王門をくぐり抜けると、正面に、杉本寺のハイライトの一つでもある渋い緑の苔で覆われた「苔の石段」を見ることができます。苔の養生の為、立ち入り禁止になっているのでご注意ください。

ここを左に迂回して、更に上に進むと、茅葺屋根に覆われた本堂前に到着です。

本堂に昇堂すると最初に前立十一面観音立像、新十一面観音立像、地蔵菩薩像、不動明王像、毘沙門天像等が参拝者を出迎え、その先の内々陣には秘仏本尊である十一面観音像三体が祀られております。
向かって右が伝源信(惠心僧都)作、中央は伝円仁(慈覚大師)作、左は伝行基菩薩作と伝わり、
特に向かって左の伝行基菩薩作の十一面観音ですが、別名、覆面・下馬観音と云われております。
【覆面・下馬観音】
この寺の前を馬に乗ったまま通ると必ず落馬するというので「下馬観音」といわれました。やが
て、建長寺の大覚禅師が堂に籠り祈願し、袈裟で観音を覆ったので「覆面観音」といわれ、落馬も
無くなったという話も伝わっています。
本堂を出て、あの苔の石段を今度は上から眺めてみましょう。

きれいな苔の質感が見て取れます。更に左に進むと無数の五輪塔群が広がります。

主に南北朝時代の杉本城の戦いにおける戦死者の供養塔(あるいは斯波家長一族の墓)と伝えられています。
その隣には白い玉砂利と緑の苔が見事に調和した枯山水の「苔の庭」、最近お目見えしました。

酔芙蓉がひっそり花をつけ、

コムラサキが色づいて、秋色に包まれる境内です。

杉本寺は鎌倉最古の寺であり、緑の苔の石段・庭と焦げ茶色の茅葺屋根のコントラストが調和した歴史と自然に溢れる寺院です。
鎌倉ガイド協会は、月 3 コースの企画ガイド「史跡めぐり」をはじめとし、休日散歩、個別、学校、旅行社、英語ガイド等で、お客様に日本遺産のまち鎌倉と、歴史的に関係の深い神奈川県内の史跡をご案内しております。
来月 11 月の史跡めぐり A コース「山頂の光から中世の祈り まんだら堂の静寂へ」では、最初に杉本寺に参拝し、まんだら堂やぐら群や名越切通を探索する前に、行程中の安全を祈願します。
爽やかな晩秋の鎌倉を満喫できるコースですので、どうぞご参加ください。
鎌倉ガイド協会公式ホームページ:https://www.kcn-net.org/guide/
*ブログで使用しました画像については、杉本寺様の掲載許可をいただいています。